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Robert Todd Carroll

SkepDic 日本語版
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タロットカード
tarot cards

「タロー(タロット)は人類の発明で最もすばらしいものの一つです。哲学者がなんと騒ごうと、この絵の集まりには運命が多面鏡のように反射され、想像力豊かな精神にはきわめて重要であり応えられない魅力を行使するため、厳密ながらつまらぬ論理の名の下に語る謹厳な批判者たちがこの利用を廃止するのに成功することはまずないでしょう」--Grillot de Givry

The Skeptic タロットカード は今日ではもっぱら占いに使われる。数年前まではタロットカードはジプシーのイメージを連想させただろうけれど、今日ではこのカードは各種のオカルト屋やニューエージ屋たちに人気を博している。

 現在のタロットカードは、15世紀イタリアにまでさかのぼる。そこで行われていた、トライアンフ(フランス語でタロー)というtrick-taking gameが起源だ[Decker]。伝統的なタロットは二組を使う。一つは愚者、悪魔、節制、隠者、太陽、恋人、ジャグラー、絞首刑の男、死などの画像がある (major アルカナ)。もう一つの組はカード56枚で、王、女王、騎士、下男(従僕)がそれぞれ棒(または杖、杓)硬貨ごとに存在する (minor アルカナ)。ジプシーたちは20世紀に入るまでタロットカードなんか使っていなかった。今日では、カード占いに各種のカードが使われている。タロットカードの図像や数字の意味は、タロット読みや支持者の間でも大幅に見解が分かれている。その多くは、タロットと カバラ占星術, 易経、古代エジプトなど、その他各種のオカルト神秘的概念との結びつきを主張している。

 最古の遊技用カードは10世紀シナにさかのぼるが、タロットの4スーツと最近のトランプはおそらく14世紀のイスラム教徒デッキに起源を持つ[Decker]。ジブリによると、現代の52枚式トランプでは、棒や杓 = クラブ (そして報せの伝達); 剣 = スペード (そして不幸と死の予感); 杯 = ハート (そして幸福の予感); 硬貨 = ダイヤ (そしてお金の予感)となった。デッカーによれば、イスラムのカードでの棒はポロのスティックだったけれど、ヨーロッパ人はまだポロになじみがなかったので、棒のスーツを杖や杓に変えたのだとか。

 タロットカードを読むのは普通は占い師だが、今日のニューエージ全盛の時代にあっては、だれでもカードを買って本当の自分を見つけて真の潜在力を発揮するための手順書にしたがえばいい。占い師はいつも女性のようだ。別にこれは性差別的なことではない。女性は男性より霊感が強くても仕方ないのだ。別に女が男より直感的だなどという証拠はないと思うが、これはよくある偏見だ。また女のほうが男よりも未来をよく見通せるという証拠もないと思う。とはいえ、何百、何千年にわたり、人の運命がカードに含まれているという強い信仰があり、占い師はその未来を見通せると思われている。なんだって人の運命が不思議にもカードの中にあったりするのか、というのはまさに謎ではある。だがオカルト科学は基本的に謎めいているので、起源や因果関係やつまらない理屈の質問にとらわれたりしてはならないわけだ。

 カードを切って自分の運命を任せ、そのカードをみんなに見えるようにテーブルに並べ、未知のものをめくり、透視能力を持つ見知らぬ人物に人生を方向付けて説明してもらい、自分の未来でばくちをうち、といった発想は実にロマンチックで逆らいがたいものがある。絵柄のカードを見てそれが未来を明かしたりた魂を映し出したりするという発想は、厳格な批判者たちならあまり魅力を感じないだろうが、そうした幻視的な神秘主義の発想には魅力がある。何世紀にも渡る科学の進歩や学習にも関わらず、タロットやコックリさん, 星占い, 易経, 手相占い, 光彩占い, リフレクソロジー/足裏マッサージ, ロールシャッハ, 筆跡占い, enneagrams, 水晶占い、お茶の葉占い等々といったオカルト的な導きの人気は衰えていない。導かれたり、意志決定に支援を求めたり、追認されたりしたいニーズは、子供時代の不満からくるのかもしれない。というのも導きや支援や方向性を求めるのは子供時代のことだからだ。自分の運命を自分で牛耳ってもかまわないのだと慰め、肯定される必要があるのは子供時代だ。オカルト指導を求める多くの大人たちは、指導や方向付けを受けずに高圧的に命令されるだけで、保証されるより矮小化され、自分の運命を自分で切り開くかわりにおどおどして依存するよう教わった世代なのかもしれない。こうした概念にはロマンチックな抗しがたい魅力があるが、おそらくは厳密だがつまらないオカルト論理にとってはただの戯言であろう。それでもカードの多くはとてもきれいだし、それを使う人々の多くはこうしたカードが想像力を刺激するおかげで自分自身をもっと深く理解できるようになったと誓うのである。


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参考文献

Decker, Ronald. "Tarot," in The Encyclopedia of the Paranormal edited by Gordon Stein (Buffalo, N.Y.: Prometheus Books, 1996). $104.95 , pp. 752-759.

de Givry, Grillot. Witchcraft, Magic & Alchemy (New York: Dover Books, 1971), republication of the 1931 Houghton Mifflin Company edition.

©copyright 1998
Robert Todd Carroll

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Last updated 11/23/98

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