スクライング
scrying

スクライングは占いの一種である。scry、あるいはdescryとは、密かに調べるとか、離れたところから何かを見つけ出すという意味である。オカルトの文献では、scryという語は輝く石や鏡や水晶玉（つまり反射するものならなんでもよい）をじっと覗き込んで、過去や未来の出来事を見ることをさす。（水晶玉を使う場合、スクライングはカトプトロマンシー catoptromancy、あるいはクリスタロマンシー crystallomancy とよばれる。）オカルト主義者は、充分に集中してしっかり覗き込めば死者を召喚することさえできる、と主張している。これは可能なのだ、と彼らは言う。なぜなら、スクライングは意識を消し去って別世界と直結することを可能にするからだ。私はそう聞いた。満月の光の下、セイヨウオトギリソウで水晶玉をなでると、水晶玉の持つ霊力を高める働きはいっそう増大するそうだ。だが私が知る限り、こうしたことを検証した対照研究は存在しないし、スクライングにかんするその他の仮説についても、検証などなされていない。

関連する項目：レイモンド・ムーディー (Raymond Moody)。

参考文献

de Givry, Grillot. Witchcraft, Magic & Alchemy (New York: Dover Books, 1971), republication of the 1931 Houghton Mifflin Company edition, Book II, chapter viii, "the Divinatory Arts".

Randi, James. An Encyclopedia of Claims, Frauds, and Hoaxes of the Occult and Supernatural (N.Y.: St. Martin's Press, 1995). $17.47

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